
メッセージその六
模擬国連との出会いは何ですか?
高校2年の春にメキシコのモンテレイ工科大学付属高校で行われた、ATMUNに参加したことが出会いの始まりです。それまで、模擬国連という言葉すら聞い
たことがありませんでした。初めて参加した会議がICJで議題は“イスラエルの分離壁建設によるパレスチナ領土侵略”…。そんな中、私は日本から参加した
学生とメキシコをはじめとする他の国の学生との国際問題に対する意識の差をはっきりと感じました。それまでの私にとって、中東問題は、単なる「中東問題」
という言葉だけで、そこに自分の問題意識があるかどうかは、定かではありませんでした。はじめて参加した会議がこんなにも自分にとって衝撃的だとは考えて
もみなかったのですが、それ以上に「創造力」「社会性」など多くの大切なことを学ぶことができました。この経験がきっかけとなって、大学生になっても模擬
国連を続けています。
あなたの思う模擬国連の魅力はなんですか?
「人との出会い」が私にとっての一番の魅力です。模擬国連の活動は、学年、学校、関係なく、様々なバックグラウンドをもった学生が集まる場といっても過言
ではないでしょう。また、会議以外の面でも、それぞれの夢や将来のことについて、真剣に話し合える仲間がいます。学生のうちにしかできない経験のひとつ
は、多くの人の考え方に触れ、お互いに高め合えることだと思います。模擬国連は、学生が持つ無限大の可能性に何か原動力を与えてくれるような、そんな仲間
たちと出会える場なのではないでしょうか。
あなたにとっての模擬国連とは何ですか?
大学生になって模擬国連をはじめてから、まだ約4か月。未だ自分にとって明確な答えは見つかっていないのですが、私にとって模擬国連とは、非日常的で難し
い国際問題に、自分なりにアプローチしていくための入口だと思っています。そういう意味では、国際理解教育の一つのツールとして捉えることもできます。想
像力と創造力を駆使し、いかに、現実として存在する壁に向き合っていくか。模擬することが目的ではなく、そこにある困難を解決しようとすることだけが目的
ではなく、自分がどう向き合っていくのか模索し続ける姿勢が何よりも大切だと感じます。それは、非日常的な世界を日常的な視点で考えられるようになること
も今の私たちにとっては大きな一歩だからです。
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